こんんちは すずき です。
竜巻と旋風(つむじかぜ)、一見同じようなものかと思うけれど実は全く違うものだって知ってましたか?
発生の原理からして全然違うものなんです。
知らないと逃げ遅れて、それこそ命に係わるのでこの機会におさらいしておきましょう。
竜巻と旋風(つむじかぜ)の違い
竜巻と旋風は見た目は似ているけれど基本的にはまったく別のものなのです。
竜巻とは
竜巻は積乱雲の下で高速で渦を巻きながら地上から雲へと延びる上昇気流です。
英語でトルネード(Tornado)と言われるものが竜巻。
上空に積乱雲を伴っているのが大きな特徴です。
日本でも近年大きな竜巻が発生することが有ります。
温暖化の影響なんでしょうか?
地上から上空の積乱雲へと昇って行く渦巻って、きっと昔の人はこれを観て龍を創造したんだろうなあ(と勝手に思う)。
アメリカ発生する竜巻は規模がハンパでないので研究も進んでいるようです。
映画にもなりました。
地表のものをなでぎって進むまさに怪物級の竜巻を描いていましたが、実際に街を破壊する規模の竜巻が発生するアメリカ。
最大規模の竜巻をF5クラスなどと言って表現します。
このトルネードの規模をあらわす尺度は実は日本人が考えました。
藤田スケール(F-Scale)と呼ばれています。
シカゴ大学の藤田哲也教授(当時。現名誉教授)が、1971年に提唱したものです。
アメリカでは他の国や地域とは比べ物にならない規模の竜巻が発生し、年間に平均して50人程度の人が亡くなっているそうです。
因みにF5クラスの竜巻の定義とは
日本ではF4以上の竜巻が発生したことはありません。
F4がどんな竜巻かは気象庁のホームページを確認してくださいね。
旋風(つむじかぜ)とは
旋風(つむじかぜ)は正確には塵旋風(じんせんぷう)といいます。これは地表近くの大気が渦巻き状に立ち上る突風の一種。
辻風(つじかぜ)とも言われます。
英語だとダストデビル(Dust Devil)。
地上の大気が強い日差しなどで暖められて上昇気流が発生し、そこへ横風が吹いたりして回転しながら巻き上がる突風を塵旋風といいます。
小規模な塵旋風はどこでも起きることがあり、規模が大きくなって周囲に被害を及ぼすようなことは稀です。
まとめ
竜巻と旋風の違いをまとめてみますと大体こんな感じかと思います。
竜巻(たつまき) | 旋風(つむじかぜ) | |
発生の要因 | 上空の大気状態による
突風前線面での寒気と暖気の衝突による上昇気流など |
地表面の大気状態による
強い日差しによる熱上昇気流 |
天候の状態 | おもに暗くて低い雲がある荒天時に発生する | おもに雲が少なく風が強い晴天時に発生する |
規模 | 比較的大規模
付近の天候が急変し、雹(ひょう)や霰(あられ)が降ることもある |
比較的小規模
周囲の天候が変わることはない |
地表からの高さ
形態 |
上端の高さは数100mから数kmに達することも
地面や海面から巻き上げられた渦が立ち上る 積乱雲から漏斗状、柱状に雲が垂れさがることが多い |
地上から埃や砂煙が巻き上がることが多い
10mから100m程度 垂れ下がる雲は伴わない |
被害状況 | 竜巻の直下や付近に建物などがあった場合、甚大な被害を及ぼす可能性がある。
自然災害となる可能性が比較的高い |
旋風の直下や付近に建物があっても甚大な被害を及ぼす可能性は低い
自然災害になる可能性は比較的低い |
指標となる基準 | 国際的に藤田スケール(F-Scaie)が用いられる場合が多い。
※現在は改良藤田スケール(EF-Scale) ※日本では改良藤田スケールをさらに日本での仕様に合わせた日本版改良藤田スケールを使用 (J EF-Scale) |
特になし |
そんなわけで、渦巻きが発生して上空にどんよりした積乱雲がモクモクとわいていたら一目散に頑丈な建物に避難してねって事ですね。
それでも、アメリカのF5クラスだったら無理かな・・・。
数トンもある物体がどこからともなく・・・
祈りましょう。
おしまい