こんにちは すずき です。
いつの間にか家族の中で(というか娘の中で)、一年に一回、なんかつくる事になっているレザークラフトなわけですが・・・。
「今年はお財布にしようかなって思ってるんだけど・・・」
だから難易度高いんですけど・・・。
ド素人なんですよね・・・ぼく・・・。
どうしたもんだろうか・・・と悩んでも仕方ない。
可愛い娘の為なら何とかしてあげたい親心(に付けこむ娘 9歳児)。
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お財布(Wallet)製作
さて、そんなこんなで製作に入ります。
まずは図面作りから
なには無くともまず図面。
図面は一応プロの私。
作図自体はあまり苦労は無いけれど、問題はどんな最終形にするかというところ。
つまりはイメージ。
仕事そっちのけで適当に描いたスケッチがこちら
ミスコピーの裏に殴り描きですが、まあ自分がわかりゃ何でもいいと。
そしてこんないたずら書き程度のスケッチを図面化します。
walletじつは最終的に完成したものはこの図面だけでは足りていなかったりしますが(試行錯誤しながら作ったので)、まあ大体こんな感じ。
図面をつくるときの考え方なんかは以前に書いた記事の中でなんとなく書いてます。
あくまで僕の適当な考え方ですから参考にはならないでしょうが。
図面ができたら、図面をカッターで切って組み立てます。
用は型紙ですが、実際に革をきる前に紙で作ってみるわけです。
9歳児にカード入れが必要かどうかわかりませんが一応作りました。
小銭入れはこんな感じです。
写真が悪くてわかりずらいけれど御札入れもちゃんとあります。
9歳児に必要かどうかはわか有りませんが・・・。
革をカットします
イメージが大体固まったところで革を切り出します。
今回は(も)近所の手芸コーナーでお買い得な良い革が手に入ったので(なんと栃木レザーの端切れ、300円)、表の部分にはこれを使用。
一番左がお買得の栃木レザー。
他の部分は当初もう少し安い化学薬品でなめした革を使用しようと最初は思っていました。
写真に写っているのは実はその革。
写真で見るとあまり違わないように見えますが、作っていく途中でやはり表の部分の革との質感の違いがどうにも許せなくなって新たに革を購入して作り直しました・・・アホか・・・。
そんなわけで完成したものと写真に写っている物は実は表の革以外は材料が違います。
切り出した革は必要に応じて裏面を処理します。
ぼくはその昔、手書きで図面を書いていたころに使用していたメンディングテープをノリ代に貼り付けてトコノールで処理します。
以前の記事にも書きましたがガラスの板なんかないので適当にガラスのコップで処理します。
メンディングテープを剥がすと、後々ボンドでくっつけるノリ代の部分だけはいい感じでザラザラになります。
いよいよ縫っていきます
大体処理が終わったら、いよいよ縫いつけていきます。
まずはコインケースの部分から。
最初はこんな風に縫っていましたが、これだと縫い合わせた面のコバ処理が上手くいかないので、横の部分に糸を回すのはやめました(写真撮り忘れましたが)。
因みにこれはまだ化学薬品でなめした安い革です。
縫い合わせるとこんな感じです。
書き忘れましたが、縫う前にボタンを取り付けてますね。
表面の補強やら何やら
いろいろすっ飛ばしますが、まあ、ぼくのいい加減な作成風景などあまり参考にはならないと思いますので、バンバン行きます。
これはストラップなんかを取り付けるD環。
既にボタンはついてますね。
財布の表革にボタンを出したくなかったのでボタンのメス側はこんな風にして取り付けます。
最初の型紙にはなかった部分です。
ボタンの上下にあるのは超強力磁石。
接着剤が乾くまでボタンの厚みで剥がれるの防ぎます。
補強の部分はこんな風に曲がった状態で貼り合わせます。
まっすぐな状態で貼り合わせてしまうと折り曲げたときに接着部分がはがれたり、シワが寄ってしまいますので注意。
中板部分の作成
御札入れの部分を形成する中板部分を作ります。
中板部分だけは最初に切り出した化学薬品でなめした安い革を使用しました。
比較的に大きい部材なので、近所の手芸屋さんにはお手頃な端切れがなかった・・・。
写真はすでに中板部分以外を栃木レザーの端切れで作りなおしたものです。
中板との微妙な色の差がわかりますでしょうか?
写真ではイマイチ伝わらないけれど(写真が下手だから・・・)、質感が全然違うのです。
ケチったらいかんな・・・と反省。
型押しは「れたぷれ」という日光で固まる樹脂を利用して作る便利な、そして画期的な商品を利用して作成しました。
これについてはまたそのうち記事にしてみたいと思います。
中板にコインケースを取り付け
中板にコインケースを取り付けました。
超強力両面テープでコインケースの真ん中あたりを中板に張り付けて、その周りを縫い合わせています。
両面テープは無くてもいいかもしれないけれど、万が一という事もあるので、念のため。
さて、ここまで来たらあとは表面と中板の張り合わせ!
もうすぐ完成
さて中板と表面を縫い合わせます。
中板は表面よりも少し短く作ってあります。
折り曲げたときにうまく折り込めるように、そして開いた時にお札が取り出しやすいようにするためです。
詳しくは、まあ多分色々な人が解説してくれていると思うのでそちらを参考にしていただくとして・・・
曲がった状態で縫い合わせていくのでちょっと難しい所。
何より穴をあけるのが一苦労です。
オプション作成
本体が出来上がったところで、ストラップをつくったりウォレットロープを編んだりしていきます。
長かった・・・。
簡単に書きましたがが結構な時間を要して完成したお財布。
まあ、始めって作ったにしては上出来だろ・・・とそんなわけで・・・
完成したものはこちら
以前買っておいて3年位放っておいた革紐が役に立ちました。
自分のお財布の為に買っておいたけど娘の物になりました。
また買えばいいと思っていたけど、以前購入した日暮里のお店に行ったら、もう同じものは売っておらず・・・。
一緒にうつっているのは以前作ったiphoneケース。
お揃い。
中はこんな感じ。
コインケースはこんな感じ。
先ほどの写真とは縫い合わせ部分の縫い方が違っています。
横方向に糸はまわしていません。
見えずらいけど。
結果的にそっちのほうが見た目も美しい(と思っております)。
刻印もカッコよくできた(適当にやった割には)。
ちなみに「鈴美」は僕のあだ名の当て字です。
読みかたはご想像にお任せいたします。
ストラップ。
おわりに
思いつきで描いたいたずら書きのイメージそのままに出来上がってしまった・・・。
自分の設計能力を再確認いたしました(自画自賛)、フフッ。
大喜びした娘は机の引き出しに財布を仕舞い込み、以後今に至るまで使用された形跡はありません…。
ま、そうだよね・・・。
今どきの小学校3年生、お金持って駄菓子屋に遊び行ったりしないもんな。
駄菓子屋すらないし、都会には・・・。
いつ日の目を見るのか、お財布1号(え!2号もあるの?)。
おしまい