こんにちは すずき です。
第100回全国高校野球選手権大会、夏の甲子園の決勝戦が幕を閉じました。
大会を通じた総入場者数が初めて100万人を突破するなど、第100回大会は全般に盛り上がりを見せて、大成功で終わったようです。
最後は優勝候補の筆頭、北大阪代表の大阪桐蔭高校と、まさかまさかでここまで勝ち上がってきたマンガみたいなチーム、剛腕吉田投手擁する秋田県代表の県立金足農行高校。
第100回大会にふさわしい盛り上がりを見せた決勝戦でした。
結果は大阪桐蔭高校の圧勝ではありましたが、秋田県立金足農業高校のここまでの奮闘ぶりは、甲子園の歴史に残る快進撃ではなかったかと思います。
でもね、ちょっとやっぱり気になっちゃいますよね…。
投げ過ぎの問題。
レジェンド始球式
第100回という事で夏の甲子園は例年にも増して盛り上がったようです。
中でもレジェンド始球式は中々面白い試みだったと思います。
今日は誰が投げるのかななんてついつい調べてしまったり。
中でも開幕直後の第一試合、石川星稜高校出身の松井秀喜氏が決まっていたところを、石川星稜高校が第一試合を引き当てるなんて、出来過ぎていて、野球の神様ってホントにいるのかもと思ってしまいました。
また、準決勝の第一試合にはPL学園出身の桑田真澄氏が決まっているところに、今大会最大の注目を集めることになった秋田県代表の県立金足農業高校が勝ちあがってくるというこれまた出来過ぎたお話し。
金足農業が前回準決勝まで進んだのは34年前、奇しくも相手はPL学園。
そしてそのPL学園のマウンドに立っていたのが桑田真澄氏だったんです。
2-1とリードして迎えた8回裏、4番の清原選手を歩かせた後、5番の桑田投手が逆転のツーランホームラン。
金足農業は初の決勝進出を逃しています。
作ったようなお話で、こんな安易なストーリー、脚本家は書かないなってくらいの出来過ぎたお話。
どうでもいいけど17日に始球式を務めたレジェンドは報徳学園出身の金村義明氏。
TVでは血がドロドロで有名な面白い元野球選手って扱いですけど、実は甲子園の元優勝投手。
エースで4番で活躍しドラフト1位で当時の近鉄バッファーローズに入団しました。
当時甲子園で活躍する金村投手を僕は記憶しています。
凄い選手だったんです。
多分あまり知ってる人いないけど。
面白い元野球選手枠では先輩格にあたる坂東英二氏も登場しましたね。
金村氏の前日16日。
坂東氏の達成された1試合25奪三振(延長18回)、大会通算83奪三振はいまだに破られていない大記録です。
個人的には諸問題により、多分戦後最高の甲子園のスーパースター、清原和博氏が登板できなかったことが残念でなりません。
彼は罪を償っているわけですし、また野球界に戻ってくる事ができる日が来るといいなと個人的には思いました。
僕の中ではやっぱり甲子園最高の怪物は今でも清原和博氏であります。
県立金足農業高校の快進撃
レジェンド始球式にはそんなかつて甲子園を沸かせた投手たちが多く登場しました。
きっと何十年後かにまた同じような企画があるならば、きっと金足農業高校の吉田投手は選ばれることになるのでしょう。
チーム自体も近年ではなかなか出て来なかったようなチーム。
レギュラーの選手が全員地元出身の県立高校が甲子園の決勝まで勝ち残るなんて。
中学時代地元では有名だった選手たちが全員で金足農業に行こうと言って入学したっそうです。
まるで映画にできそうなおな話ではないですか。
吉田輝星投手は1回戦の鹿児島実業高校戦で157球を投げて14奪三振。
その後も2桁奪三振を連発する剛腕ぶりで決勝まで一人で投げ抜いてきた注目の投手。
チームも3回戦の横浜高校選では8回に3ランホームランで逆転勝ち。
4回戦の近江高校戦は、何と9回裏にスクイズを決めてまずは同点かと思いきや2塁走者、チーム一の俊足菊地彪選手が自身の決断でツーランスクイズを決めて衝撃的なサヨナラ勝ちなど、まさに漫画みたいな勝ち上がり方。
決勝の相手がここ数年最強ぶりをいかんなく発揮している超名門の大阪桐蔭高校というのも本当に漫画みたい。
結果は惜しくもと言うか名門高校の圧勝ではありましたが、もしかしたらという期待感はここ何年かの甲子園の決勝戦の中でも本当にワクワクするような一戦でした。
投げ過ぎ問題について思う事
心配なのは、これはもう何年も言われてることですが甲子園で活躍する、チーム引っ張るエースの宿命みたくなってしまっていますが、いわゆる投げ過ぎ問題。
金足農業の吉田投手は予選からここまで一度も交代することなく一人で投げ抜いてきました。
秋田県予選では5試合で636球、甲子園では6試合で投球数は881球。
この夏だけで何と1,517球。
投手の肩(肘)は消耗品だとメジャーリーグでは言われているようです。
意識が高く高校時代から投げ過ぎには注意を払い体を鍛えメンテナンスを怠らなかった現MLBシカゴ・カブスに所属するダルビッシュ投手ですら怪我で苦しんでいますし、甲子園をわかせた怪物、横浜高校出身の松坂大輔投手は今年やっと1軍の試合で投げられるまでに回復したとはいえかつての剛球はいまだ戻っているとは言えません。
小さいころから野球をやっていたら甲子園での活躍はやっぱり大きな目標でしょうし、チャンスさえあるならば多少の無理はいとわずやってしまう気持ちは選手ならば当然だと思います。
その後の人生なんて考えるわけないんだよなあ、甲子園目指してやってきた高校生が。
多くの場合はたった一度の甲子園、出たら投げたいに決まってるし、球数制限なんてしていたら公立高校なんてまず甲子園になんて出られない。
僕が勝手に思う所によれば、投げ過ぎて肩肘を壊してその後の野球人生を棒に振ったとしても、甲子園で思い切りプレーをし、後悔する選手がいるかというと、余り数は多くなさそうだなあということ。
それよりも球数制限があって甲子園に出られないとか、勝利を逃したなんてほうが後悔は大きいかもしれない。
これは本人次第だからどうあるべきかというのは難しい問題。
才能ある選手が高校でつぶれてしまうのは悲しい事ですけど、小さいころからあこがれてきた甲子園で思い切りプレーできないのも悲しい事。
野球ってかなり特殊なスポーツですよね。
投手と捕手が同じスポーツをしているとは思えない。
投手にかかる負担が大きすぎるこのスポーツに、永遠に付きまとう問題ではなかろうか。
高校生は7回までとかにすればいいのにってちょっと思ったり(暑さ対策にもなりますし)。
サッカーの場合高校生は40分ハーフの前後半で80分。
大学生以上は45分ハーフで前後半90分。
このたった10分がとてつもなく大きいのですよ。
まあ難しいでしょうけど、せめてベスト4まではとか。
おわりに
怪我ってする人はするし、しない人はしないんですよね、多分。
多かれ少なかれスポーツをしていれば怪我ってするものですけど、選手生命にかかわる怪我となるとこれは気をつけていたからと言って避けられない物もたくさんあるし。
レベルが高くなっていけばいくほど要求されるレベルも高くなるし、体にかかる負担も大きくなる。
無事これ名馬とはよく言ったもので頑丈なのも大切な名選手の条件かな。
こんな書き方をすると「分かってねーな」と言われてしまいそうだけど、実際そんなもんなんだもの。
大怪我しないひとってしないのよね・・・、マジで・・・。
うらやましいわ。
おしまい