こんにちは すずき です。
トイレに入ったらサンポールが置いてあったんですよ。
宣伝でやってますよね、サンサンサンポールは酸が効く~♪ってやつです。
なんでトイレの掃除には酸が効くんでしょうか?
サンポールの酸 酸って何?
サンポールの酸は塩酸です。一口に酸性と言っても酸にもいろいろあります。同じ酸性のトイレ用洗剤でもライオン トイレのルックはスルファミン酸という酸の成分が表示されています。
そもそも酸性って何でしょう?これは水溶液(水に溶かした液)の性質です。酸っぱいのは酸性といい、苦いのはアルカリ性といいます。ただし、危険ですから舐めたりしなでください。もちろん味で酸性だとかアルカリ性だとか決めているわけではなく、正しくは水素イオン濃度によって決まります。
酸性とアルカリ性の強さの度合いを表すにはpH(ピーエッチ)というのを使います。僕が習った頃はペーハーと言いましたが。
酸性からアルカリ性までの間に0から14までの目盛りをつけて強さを表します。pH7が中性でそれ未満が酸性、8以上がアルカリ性です。
家庭用品品質表示法では3未満を酸性、3以上6未満を強酸性と表記します。ちなみに塩酸は最強レベルの0。
で?どうして酸なのか?
トイレの汚れは主に水垢と尿石、そしてアンモニア臭(いわゆるオシッコの臭い)です。
水垢は水道水に含まれているミネラル分が結晶化したものです。白く固まったような汚れです。主な成分は自ら沈殿した石灰(炭酸カルシウム)です。
尿石は黄ばみの原因です。これは尿に溶けているカルシウムイオンが濃縮したり炭酸と反応してカルシウム化合物として便器などに付着したものです。尿に含まれる色素の色で黄色くなるんですね。
アンモニア臭はオシッコの匂いですね。
そしてこれ、みんなアルカリ性なんです。
だから酸なのか!
そうか、だから酸なのか!
酸とアルカリが混ざると?
中和 !!
サンポールは酸でトイレの汚れを中和して汚れを落としやすくしてくれるんですね。なるほど。
トイレ用洗剤には中性のものも
気になってって調べたらトイレ用洗剤には中性のものたくさんあります。
トイレの汚れはアルカリ性のものがほとんどなのに何故?
酸性の洗剤が効果的なのはわかりますがちょっと臭いも強烈だし体に悪そう。いちいち掃除のたびに手袋するのもちょっと大変(でもしないと酸性はちょっと怖い)。
そうなんですね、そんなときは体に優しい中性洗剤のほうが何となく気軽に使えそう。
毎日やるにはこちらのほうがよさそうです。
【注意】絶対にやってはいけないこと【危険】
トイレ用の洗剤にはもう一つ塩素系と言われるものがあります。
カビキラーやトイレハイター、ユニリーバドメストみたいなやつ。
主成分は次亜塩素酸ナトリウム。
カビやほこりが原因の黒ずみや除菌・消臭には効き目っ抜群です。でもこれ使い方を間違えたら大変です。大変どころか命の危険にさらされます。
塩素系の洗剤と酸性の洗剤は絶対に一緒に使用してはいけません。
次亜塩素酸ナトリウムはとても不安定なので安定させるために液性をアルカリ性に調整しています。酸性の洗剤と一緒に使うと分解して塩素ガスを発生させてしまう危険性があるんです。
まぜるな危険
見たことありますよね。
お子さんが悪戯しないように手の届かないところにおいてください。
そして絶対に一緒に使用しない!
まとめ
酸がトイレの汚れに効果的って事がわかりました。
ちょっと待てよ、って事は別にサンポールじゃなくてもいいのでは?
よく電気ポットの洗浄なんかに使うクエン酸も酸だし、例えば変な話お酢でもいいのでは?
クエン酸はそこそこ酸性度も強いほうだけど食品にも使えるくらいだから使い勝手はいいのではないかと思ったらやはり使えそうですね。
トイレットペーパーなんかにクエン酸の溶液をつけてしばらく置いておくと効果が高いとか。
少ない水で溶いてペースト状にして使うのも効果的。
なるほど、でもやっぱり酸性には違いないから塩素系の洗剤とは一緒に使わないでくださいね。
おしまい