こんにちは すずき です。
ここ何年かF-1GPをみていると、以前であれば考えられないようなことが沢山起きています。
現役トップクラスのF1ドライバー、フェルナンド・アロンソが全く勝てなかったり、HONDAエンジンが全くのダメエンジンに成り下がってしまったり…。
アロンソは史上最年少(当時)でF1のチャンピオンになりそのまま2連覇してみせた天才F1ドライバー(F1パイロットとも言いますが)。
しかもその時に競り合っていたのは史上最高のF1ドライバーの一人、ミハイル・シューマッハ。
全盛時のシューマッハと競り合って、しかも競り勝ったフェルナンド・アロンソが全く勝てないどころかQ1予選すら突破できないなんて・・・。
最近のF1
最近のF1ってエンジンって言わないんですよね。
PU(パワーユニット)なんて言い方をします。
RU(パワーユニット)
画像出典:F1 formula1-DATE
何じゃそれ?っていうと、いわゆるエンジンだけでなく、ターボチャージャー、エネルギー回生システム、バッテリー等からなる総合的エネルギー供給システムのこと。
エネルギー回生システムにはMGU-KとMGU-Hがあります。
MGU-Kはブレーキング時に発生する運動エネルギーを電気エネルギーとして回収するシステム。
MGU-Hは排気ガスの熱エネルギーを電気エネルギーとして回収するシステム。
MGU-Hには上限に規制がないためPU開発はココが肝心らしいです。
MGU-KとMGU-Hで回収された電気エネルギーはバッテリーに一時的に保管されたりして必要なときに使用されます。
どこでどのように回収したエネルギーを使うかというマネージメント、このあたりのバランスがどうも抜群に難しいらしいのです。
エンジン自体も使用可能な燃料が厳しく制限され、燃費性能が要求され、レース終盤ではドライバーはアクセルを踏みたくても踏めない状況があるほど。
長いストレートのエンドではアクセルを戻して慣性で進むテクニックまである始末。
そんなのテクニックとは言わないけどね。
マクラーレンもどうしちゃったんだか
やっぱり日本人なので、小林可夢偉以来途絶えている日本人ドライバー無きあと、日本の企業であるHONDAの復活には相当期待しました。
しかし正直ココまで苦戦するなんて当のHONDAでさえ思ってもみなかったことでしょう。
F1に復帰、しかもパートナーはあのマクラーレンとくれば期待しないわけないんですけど、何と3年間で勝利どころか、そもそもまともに走らないレベル・・・。
どうしちゃったのよ。
勿論マクラーレン側にも相当問題あったと思いますけどね。
マクラーレンがホンダに押し付けた(んだろうな多分)、サイズ・ゼロ・コンセプトってのが相当足を引っ張ったんだろうことは想像できますが、ホンダ側の油断というか、昨今のF1事情を見誤った感は否めない。
我々の車体はトップクラスの実力だが、エンジンがクソだから勝負にならないと言い続けたマクラーレンに三下り半を突き付けられ、かつてのミナルディー、レッドブル傘下の現トロロッソとパートナーを組んだ今年のホンダはやっと本来の姿を見せられそうな雰囲気は出てきました。
ルノーエンジンなら優勝争いができると言っていたマクラーレンは優勝争いどころか予選Q1すら突破できず、何もかもHONDAのせいにしてきたツケを払うことになりました。
HONDAを応援するほうからすれば正直「ざまあみろい」ってとこですが。
開幕直後はアロンソの腕でポイントを重ねましたが、正直今季の開発はあきらめたんでしょう、アロンソをもってしてもどうにもならない、中団チームの中でも全くいいところなしのぼんくらチームになっちゃいましたね。
おまけにHONDAのパートナーとなったトロロッソのチーフエンジニアを引き抜いたり、トロロッソが狙っていた若手ドライバーを渡したくないがあまり現マクラーレンのドライバーを首にしてトロロッソと契約させようとしたり(引き抜いたチーフエンジニアとの契約問題を有利に進めたいのかどうか知りませんが?)、と迷走ぶりはもう見てるほうが辛くなるレベル…。
さいならアロンソ
アロンソはやる気なくしてとうとうF1は一時休憩(復帰の可能性はあるという事らしい)だそうです。
しかし腕はあってもあちこちで問題起こしてチームを混乱させ続けてきた引退間近の天才ドライバーを今後、高額な契約金を支払って獲得するチームがあるだろうか?
問題はありながらも実力はやっぱりトップレベルのドライバーが、まだ衰えたわけでもないのに、こんなことでF1を去らなければならないなんてのはやっぱり残念。
何だかいろいろ残念過ぎるぞ、最近のF-1GP。
それでも結果は気になるF-1GP
レギュレーションが変更になった時に最初に開発に成功したチームはその後しばらく安泰になっちゃって、失敗したチームは早々簡単に這い上がってこれないのが現状のF1。
かつて1戦ごとに開発が進み、どんどん性能差が縮まっていき、ドライバーの腕による戦いをドキドキしながら観ていたかつてのF-1GPの姿は今はもうありません。
戦略とか正直わからないんですよね、マニアでもなけりゃ。
第一おもしろくない。
勝てるマシンに乗れなければアロンソでも勝てない。
そんなレース誰が見るんだよなんて思いながらついつい結果が気になるのも事実ではあるけれど。
まとめ
来年ホンダはトップチームの一角であるレッドブルとパートナー契約を結んだようです。
かつてセナとプロストという当時のトップドライバー二人を擁し16戦中15戦で優勝を果たしたマクラーレン・ホンダのようにはいかないでしょうけれど、ゆくゆくは総合優勝争いに加わってこれるといいなあ。
そうなったらマクラーレンは何ていうだろうか?
総合優勝を争うのがマクラーレンだったり?
まずないな、そりゃ。
なんて期待して来年もF1に注目してしまうんだろうな、面白くねーなんて言いながら・・・。
おしまい