建築現場で使用される道具 水平器

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水準器

こんにちは すずき です。

建築現場では色々な道具がつかわれます。

とても便利なのに、一般にはあまりなじみがないものも多々あります。

水平器なんかもその一つ。

とても単純な発想から作られているわけですが、これがとても便利。

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水平器

建築現場なんかでよく使われる水平器、正確には気泡管水準器というらしいですが、水準器とかレベルなんて言い方をよくします。

現場監督さんや、職人の親方的な人が若いお兄さんに

「おい、ちょっとレベル持ってきて」

なんていうわけですが、建設現場になじみのない人が聴くと意味わかりませんよね。

何に使うものかっていうと読んで字のごとくなんですが、その場所の水平を出すものなんです。

水平を出すってのもあまり聞かない言い方かもしれないなあ。

レベルを出すなんて言い方をしますが、ようは傾き具合を見て水平にするときに使用します。

地盤面を均すときだったり、梁や何かの管だったりを設置するときだったりに使います。

今はレーザーを使って非常に正確に水平を出すものもありますが、そこまでの精度が要求されない場所では今でも気泡管水準器、僕らが普通に水平器とかレベルと言っている物が使われます。

しくみは至極単純。

透明の管の中に、見やすいように蛍光色に色が付いた液体(アルコールやエーテル)と気泡(泡)が封入されているものが一般的。

液体中の泡は上に行きますから傾いていると泡が真ん中に来ないので、泡が真ん中に来るように調整すると水平器を置いた場所は水平だという事になるわけです。

因みに建設現場でよく見るのはこんなもの

画像のように立てて水平をみるとまずは水平器の長手方向の水平具合がわかります。

そのままぱたりと横に倒すと水平器の短手方向 と斜め方向の水平具合がわかるというわけです。

棚板の水平だったり、ウッドデッキの水平具合を確認したりするのにとても便利。

これはマグネットがついてます。

何でマグネットかっていうと金属部分にくっつくから。

って当たり前じゃん。

金属部分にくっつくと何が便利かっていうと、構造が鉄骨だったりすると何かと便利なわけです。

全長が600㎜と 長くできています。

長いほうが精度は上がりますが使用する場所によっては長さを持て余して別の場所にぶつかってしまったり、測る場所にボルトが出ていたりして干渉したりとかいろいろあるので使用する環境に応じて使い分けします。

一般的には300㎜位の物のほうが使いやすいかなと個人的には思います。

デジタルタイプの水平器。

角度が正確に表示されます。

時代は変わった・・・。

正直角度が出せる意味って、いかほどあるかなあなんて思ったりもしますが。

丸型です。

平たい平面に置けばどちら側にどの程度傾いているのかが一発でわかります。

コンパクトなものもあるので携帯しやすくて使いやすいです。

コンベックスに水平器が付いたもの。

簡易的に使うものですけどこれはこれで便利。

因みに巻尺とは言いません。

メジャーでもない。

コンベックスメジャーが正式名称です。

コンベックスとかコンベック(微妙に略されてる)なんて言います。

通じることは通じますがね。

これは建築現場と言うよりはオーディオ機器を水平に設置する為に使用する者らしいです。

レコードプレーヤーとか傾いてたらやはり回転に影響するからでしょうか。

これは写真を撮る人なんかの為の水平器。

カメラのアクセサリーシューに取り付けて使います。

水平方向をしっかり出したいときには必要ですね。

記念写真が傾いてたらちょっと残念ではあります。

傾いた側に撮影者がいて三脚を使う時には便利。

水平器の目盛の読み方

目盛の読み方と言っても別段難しい事があるわけではありませんが。

気泡管1ようはこんな感じに気泡が真ん中に来ていればいいわけです。

どちらかに偏っていれば、偏っているほうが高いという事になります。

建築現場で使用するタイプの気泡管にはラインが2本入っている物と、3本入っている物があります。

この場合はおおよその傾きを知ることができます。

例えばこんな感じに偏っている場合。

気泡管2

この場合上の方向が高いわけですが、ちょうど2本目の線にかかっているので、おおよそ1/100勾配という事です。

1/100勾配と言うのは1mいくと1cm高くなる、あるいは低くなるという事。

この場合は水平器の上の方向へ1m行くと1cm高くなっているという事です。

3本あってこんな感じになっている場合。

この場合はおおよそ1/50勾配になっているという事です。

1/50勾配と言うのは1m行くと2cm高くなっている、又は低くなっているという勾配です。

つまりこの場合は水平器の上の方向に1m行くと、おおよそ2cm高くなっていますという事です。

当然ですが気泡が偏っていれば偏っているほど勾配がきついという事です。

ちなみに3本ラインの水平器でこんな感じになっている場合はというと。

気泡管3

この場合は1/50勾配の半分ですから、おおよそ1/100勾配という事になります。

1/100勾配とか1/50勾配というとものすごく微妙な感じしますけど、大体屋上の床の勾配というのはこのくらいの勾配です。

屋上って平らではないんです。

平らだと雨が降った時に水がたまっちゃいますからね。

すこし傾斜が付いています。

1/50位の勾配ですとかなりの傾斜です。

例えば20m先では40cmも高い、あるいは低いという事になります。

広い屋上駐車場なんかだと屋上の周りの手摺の足元なんかを見ていただくと、思っているよりもずっと傾斜が付いていることがわかると思います。

勿論水平器を使って傾斜を決めたりはしませんが。

因みに45度に傾いている部分の使い方としては、傾きを調べるときにも使用したりします。

と言っても45度しか測れませんけど。

こんな感じにして使います。

水平器の使い方

気泡が真ん中に来ていればおおよそ45度とわかります。

あまり必要性は感じませんが…まあ、たまに便利。

おわりに

建築現場での主流はレーザー光が出せる物になりつつあります。

水平を測るというよりは水平に設置した水平器からレーザー光で墨を出すといった使い方ですが。

墨を出すというのはまた馴染みがないとわからない言い方ではありますが、簡単に言ってしまえば目印の線を引くというような意味です。

タイルを貼ったり、ブロックを積んだり、床を組むときの目印を出すときなどにはとても便利です。

ただちょっとした水平を測るときには今もこの気泡管を使用したタイプの水平器をよく使います。

家庭でDIYなんかをする人も良く使うのではないでしょうか。

建築現場では当たり前の道具、水平器についてでした。

おしまい
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