こんにちは すずき です。
今年もF-1GPの季節がやってきます。
とはいえまだまだプレシーズンではありますが、毎年この時期は各チームの今年のF-1GPを戦う新車発表が順次行われる季節なのです。
今年のF-1GPはレギュレーションの変更があったために、各チーム共、新設計の車体を投入してくるため、開発の結果いかんによっては力関係にも多少の変化があるかもしれない年。
とはいえ、上位のメルセデス、フェラーリ、レッドブルあたりはそれなりのものを作ってくるでしょうが、その下(4位争い)を争うチームは去年(2018年)ははっきり言って団子状態だったので面白くなりそうです。
2015年のF-1GP復帰以降、苦戦が続いているHONDAも、今年は少しはやれそうな雰囲気も出てきましたし、何かと楽しみな今年のF-1GP。
新車発表は2月28日からバルセロナ(スペイン)で行われるプレシーズンテストまでの間に、順次行われていくことになります。
一番最初に予定されているのは、カラーリングだけではありますがハースの2月7日。
この記事を書いている2019年2月8日現在はすでに発表になっております。
今年のハースは去年までの赤と白(一部黒)がベースのカラーリングから一転、今年は黒に金色と銀色の文字がデザインされたカラーリングへと変更されました。
ちょっと昔のロータスみたいな雰囲気です。
とてもカッコいいです。
ハースは去年フェラーリとのパートナーシップで大躍進したチーム。
今年はどうでしょうか?
2月11日にはHONDA製のパワーユニット(今はエンジンとは言いません)と登載して2年目のトロロッソ。
言わずと知れたレッドブルの実質的な姉妹チームです。
去年は戦略的なエンジン交換や、エンジンの開発優先の戦略から結果はあまりふるいませんでしたが、時折速さを見せて期待させました。
数年後にはHONDAが買収してHONDAワークス復活かと一部では噂されたりもしたことがあるので、日本人としては頑張っていただきたい。
かつてミナルディーと言ったチームでした。
その頃はあまりに遅いミナルディーの為に、周回遅れのミナルディーを先頭に渋滞が起きることから「ミナルディー渋滞」とか「走るシケイン」などと言われたりもしましたが、レッドブルとのパートナーシップにより毎年面白い存在のチームになってきました。
正式名称は「レッドブル トロロッソ ホンダ」って、なんか玉虫色な名前だなあ・・・。
そしてF-1ファンの今年日本人として、最も注目したい「レッドブル」。
3強と言われるトップチームの一角ですが、ここ数年はルノーエンジンのパフォーマンス不足から、ダニエル・リカルドやマックス・フェルスタッペンといったトップドライバーを抱えているにもかかわらず、ここ数年はコンストラクターズ選手権では勝てていません。
ルノーにパフォーマンスの改善が期待できないという理由から今年からHONDAのパワーユニットに変更となったわけですが、さて結果はいかに。
何せ2015年から復帰したかつてF-1GPを席巻した最強エンジンサプライヤーの「HONDA」。
ここまでは全くいいところはありません。
どころか完全に最弱街道をまっしぐら。
レースどころかまともに完走すらできないことが続きました。
まあ今となってみれば、パワーユニットだけに理由があったとは誰も思っていませんが、HONDAのパワーユニットがパフォーマンス不足なのは紛れもない事実なので、今年は何とかHONDA復活の狼煙(のろし)を上げていただきたいところ。
冬の間の開発もそこそこ上手く行ったとかいう噂もあるようなので今度こそはと期待しております。
ダニエル・リカルドが抜けて去年までトロロッソのドライバーだったピエール・ガスリーが正ドライバーに。
エンジンさえまともならシャシー(車体)はトップクラスと言い張って勝てない全ての理由をHONDAに押し付け、去年ルノーエンジンにスイッチして優勝争いをするはずだったにもかかわらずビリッケツ争いを演じてしまってやる気のなくなったフェルナンド・アロンソを引退に追い込んだマクラーレンは2月14日に新車発表。
ここ数年で2人ものF-1GP歴代チャンピオンの心をへし折って、引退に追い込んだかつての名門チーム。
次の餌食は誰だろう…。
パワーユニット時代に入ってから無敵街道驀進中の最強メルセデスは2月13日に新車発表。
強すぎて正直つまらないけれど、メルセデスの前身はブラウンGP。
そう、リーマンショックに端を発した世界恐慌によってF-1GPを撤退したHONDAが売却価格何と「1ポンド」で売却して発足したチーム。
発足したその年、前年から開発に専念していたHONDAのマシンが開幕から絶好調で、途中苦戦もありながらジェンソン・バトンがチャンピオンにかがやきました。
つまり今の最強メルセデスはもともとHONDAだったんだよねってお話しですよ。
HONDA時代に勝てていなかったのも事実ではありますが、あと1年やってりゃ勝てたのにって当時は本当に悔しかったなあ…。
その後復活したと思ったらこの為体(ていたらく)。
HONDA頑張れよホントに・・・って、メルセデスだった。
F-1GP界のジャイアンツ。
あるいは古い所では北の海?千代の富士か朝青竜、白鳳か?
兎に角強けりゃムカつくけど弱いと残念なチーム。
今年のマシンはどうでしょうか?
発表は2月15日。
空力全盛のマシン時代からパワーユニット時代と一貫して弱くはないけれど勝てもしないという所を行ったり来たり。
去年の前半、あるいはってところもあったけれど後半失速。
なにかしらイリーガルなバッテリーの使い方をしていたとかいないとか。
監視の目が厳しくなった途端に失速したのだからなんかやってたんだろうなあ。
イタリアンっぽい。
4タイムチャンピオンのベッテルをもってしてもやはり勝てない。
そもそもフェルナンド・アロンソをもってしても勝てずに愛想を尽かされたわけで、そろそろ結果が欲しい所。
最強と言われ続けたにもかかわらず性格が災いしたのか中々強いマシンが得られず、才能の割には結局キャリア前半で獲得した2回のチャンピオンシップのみで去年フェルナンド・アロンソが引退してしまったので、今年もやっぱり最強マシンを手にした最強ドライバー「ルイス・ハミルトン」を中心にグランプリは廻っていくんだろうなあ。
正直鬼に金棒といった状況ですが、問題はハミルトンのモチベーションだけだろうなあ。
フェラーリのセバスチャン・ベッテルは今年は正念場。
パートナーに決まった新鋭シャルル・ルクレールとの戦いには勝っておかないと評価が一気に落ちてしまう可能性大。
そもそもレッドブル時代に1年間パートナーを組んだダニエル・リカルドにもかなり分が悪かったし。
そのダニエル・リカルドは今年から最強の一角「レッドブル」を捨て「ルノーF1」へ。
この決断にはかなり驚かされたけれど、それだけレッドブルでパートナーだったマックス・フェルスタッペンが手ごわいという事なんだろうか。
かつて4回のチャンピオン獲得者であるセバスチャン・ベッテルを蹴散らして評価を上げたダニエル・リカルドですが、今度は自身が二十歳そこそこの若者に追われる立場となったわけか・・・。
才能の塊みたいなのが集う世界で輝き続けるのってな厳しいなあ。
ザウバー改めアルファロメオに加入したかつてのF-1チャンピオン、キミ・ライコネン。
クールなライコネンは結構好きです。
40才という年齢的にも、もうキャリア後半なのは間違いないので、一花咲かせてほしいなあ。
エンジンはフェラーリ製なのでシャシーの出来によっては何かが期待できるかもしれない。
HONDAには今年こそ一花咲かせていただきたい所。
最強チームの一角レッドブルへのパワーユニット供給から、復帰後初勝利も期待されます。
しかしながら、今年は車体側のレギュレーションも変更になるので、チームの序列が大きく変わってしまう可能性もあります。
まずはバルセロナでの第1回目のプレシーズンテストで各チームが新車のシェイクダウンとなるわけですが、そのテスト結果で有る程度、今年の各チームの序列が見えてくるのではないかと思われます。
意外なチームの大躍進なんてこともあるかも。
ああ、今年こそは・・・つか、そろそろ本気出せよ・・・。
おしまい