こんにちは すずき です。
たまにはお仕事がらみのお話など。
といってもそれほど専門的なお話ではありません。
仕事柄、マンションだったり戸建ての住宅だったりについてよく相談を受けたりします。
僕自身、最近は昔ほど、いわゆる「ハウジング」がらみのお仕事はしなくなってしまったので(やらないわけではありませんが)、細かな専門的なお話はあまりしないようにしていますけど、仕事柄ある程度は明るい部分もありますので、お話し位は致します。
そんな中、最近、聞かれたんです。
「リフォーム〔reform〕とリノベーション〔renovation〕って何が違うの?」
一般的には明確な違いを持って使われてはいないと思います。
どちらも同じような意味で使われているのが現状なのであまり気にしたこともありません、正直言って。
ただ、本来はちょっと違う意味合いがあります。
リフォーム(reform)と言った場合は本来は「改善する」みたいな意味なので、建物の場合もリフォームと言ったら基本的には「悪い部分を良くする」といった意味合いで使用していると思います。
古くなった部分だったり傷だらけの床だったり、汚れた壁紙だったり、外壁だったり、機能的に古くなった設備を最新のものに変えるとかいった感じでしょうか?
20年前のキッチンセットを最新のシステムキッチンを入れて新しくするとか、便器とウォシュレットが別々になった古い便器を、新しいウォシュレット一体型、換気機能付き、リモコン付き、タンクレスの最新型に変更するとか、あるいは古いユニットバスを乾燥器付の新しいユニットバスに代えるとか言ったたぐいのものがいわゆる本来のリフォーム(reform)。
それにたいしてリノベーション〔renovation〕といったら、「新たな付加価値をつけて改築する」みたいな意味合いで使用されることが多いと思います。
本来の単語の意味は「修復」とか「刷新」とか言った意味。
どちらかと言えば「刷新」に近い意味合いで使用されているのではないでしょうか。
いつから使われるようになったのかなあ?
「リノベ」なんて言って注目され始めたのはもうかなり前になるけれど。
リフォームからさらに一歩進んで建物自体、又はマンションの一住戸をより大規模に改修、改築し、全く新しい価値のあるものに変えると言ったようなイメージでしょうか。
一時期マンションブームなんて言われた時代がありました。
今(2019年現在)から15年~20年位前ではないでしょうか?(早いなあ考えてみると・・・もうそんなに前になるのかと自分でもびっくり)
その頃はマンション本体が出来上がる前に全住戸が完売するのが当たり前でした。
モデルルームが完成して、1週間で全住戸が完売したのでモデルルームを解体しますなんて話しが当たり前にありました。
僕が知ってる最短は何と3日で解体。
今からすると考えられないけれどホントにあったんです。
建築基準法や都市計画法が改正されてマンションの大規模化や高層化がしやすくなったり、地価が下がって都心回帰現象なるものがあったりしたことからマンションが沢山建てられた時代です。
正確には“第6次”マンションブームというそうです。
いまはその時代の勢いはありません。
2020年にはオリンピックがありますからマンションどころではないという大手建設会社の事情もあるんでしょうねきっと・・・。
そんなわけで10年くらい前から注目され始めたのがリノベーション〔renovation〕。
マンションの供給は過剰気味だと言われているので、今あるものをより良いものにして大切に使おうじゃないかという事でしょうか(良いほうに解釈すれば)。
日本的「勿体ない」の精神といえなくもないかな。
とまあ、色々と書きましたが実際にはリフォーム〔reform〕もリノベーション〔renovation〕も同じような意味で使われているのがほとんどなのであまりこだわらなくてもいいとは思いますが、本来はそんな風な意味合いがありましたという程度のお話として認識していただきますようお願い致します(本業のくせにあまり自信がないので濁しておく・・・)。
興味のある方はこのようなリノベーション〔renovation〕のサイトもあります。↓
因みに、僕は全くかかわっておりませんので、あくまでご参考まで。
おしまい