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【ネタバレ】「マエストロ」(主演:西田敏行)を観てみたよ

こんにちは すずき です。

「マエストロ」をamazon primeで観てみました。

主演は松坂桃李と西田敏行さんです。

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マエストロ

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監督:小林聖太郎 原作:さそうあきら 出演:松坂桃李、西田敏行、miwa、他

あらすじ

解散してしまったオーケストラ再結成の為に集められる元団員達。ところが、練習場は廃工場、フルートは定食屋でスカウトされたアマチュアの女子大生(miwa)、指揮者は経歴もわからない天道(西田敏行)と名乗る謎の人物。不安の広がる中練習が始められるが、しだいに天道の実力が明らかになり、その音の深みに引き込まれていく団員達。

若きコンサートマスター香坂真一(松坂桃李)は天道の実力を認めつつも、自分の父の死に天道が関係していたことを知り・・・。

まずはあらためて、西田敏行という役者はなかなか魅せる。

手の動き、指の動きひとつ、表情やちょっとした仕草での表現力、流石だなあ。

この映画、原作はさそうあきらさんの手塚治虫文化賞にもノミネートされたことのある漫画です。

音楽ネタも見ていて楽しい

オーケストラを扱っているので、詳しい人ならニヤリとするような、”あるある”がちりばめられていて楽しいです。

僕でもわかるところだと、オーボエ奏者とクラリネット奏者のやり取りの下りとか、コンサートマスターを中心にして演奏者がまとまり、指揮者に対してあまりいい感情を持っていなかったりって、ホントにあるかどうかはわからないけれど、いや、あるんだろうなこうゆうのと思わせる下りとかね。

オーボエ奏者の葛藤

オーボエ奏者とクラリネット奏者の話は以前僕が実際に行った事のある室内楽のコンサートで曲間にオーボエ奏者の方が半分マジに半分冗談で語ってくれたことがありました。

オーボエとクラリネットってド素人の僕から見たら何となく似ているように見えるんですけど(きっとこんなこと言ったらオーボエ奏者はキレます)、実はかなり違う。

楽器自体の成立年代がまず違っていて、その為オーボエは昔ながらのダブルリード、クラリネットはシングルリードで、何てあたりがオーボエ奏者の「俺のが難しいんだよーー、一緒にするんじゃね――」という、言いたいけど言えない心の葛藤みたいなものが有るの無いのか・・・。

リードの違いが楽器の違い?

ちょっと脱線しますが、木管楽器というのはリードと言われる薄い板みたいなものを震わせて、その振動を管で共鳴させて楽器特有の音を出すわけですが、オーボエと言うのはそのリードを2枚合わせて使います。上手く震わせるのがとても難しいそうです。

素人だとまずまともに鳴らない。

クラリネットはリードが一枚で、音を出すだけだと割と出しやすい(らしい)。

ダブルリードは売っているものもあるけれど、大抵は自分で作ったり売っている物を削って自分に合うように調整していかないといい音が出ない(みたいなことをおっしゃっていたような)。

クラリネットはありもののリードを買ってきてつけるだけじゃないかとかなんとか言っていたな(クラリネット奏者の前で・・・クラリネット奏者苦笑みたいな感じでしたけど)。

実際にはクラリネットのリードも奏者が削って調整したりするらしいんですけど、オーボエのリードのほうが繊細なんでしょうかね?

その辺りは素人の僕にはよくわかりませんが…。

そしてこの映画の中の設定で、演奏される曲はベートーベンの「運命」とシューベルトの「未完成交響曲」。

シューベルトの「未完成交響曲」はオーボエとクラリネットノユニゾンがとても大切な曲なのでで、まあこのあたりのやり取りを通じて西田敏行演じる天道の実力を見せていく演出はとても面白いでした。

へえーそうなのって思ってしまう音楽あるある(あるのかな?)

オーボエの奏者にリードの事をいわっれたあとクラリネットの奏者が歯の手入れをするシーンなんかもきっとあるある話なんだろうな。

管楽器の奏者は歯が命なんて聞いた事があります。

髙口蓋で沢庵漬けを食べてる時の音がいいとフルートでいい音が出るなんて話とかは本当かどうか知らないけれどちょっと面白かった。

やはりシューベルトの交響曲第7番のシーンでバイオリン奏者のPP(ピアニッシモ)のシーンで「そこ毛3本でお願いします」なんて表現。

バイオリン奏者独特の表現なのかな?

それともバイオリンだけでなく弓を使う楽器全般だろうか?

金管楽器の手入れの話なんかはホントかよと思ったりしながらも、でんでんさんがいかにもって感じで演じているとつい納得してしまったり。

ベートーベンの交響曲第5番「運命」の冒頭のいわゆるジャジャジャジャーン。

実は休符からはじまっていて、いうなれば、ウン、ジャ、ジャ、ジャ、ジャーンなんですよってのは有名と言えば有名かな?

本番での心の動きと言うんでしょうか、奏者全員が演奏を合わせようとするシーンの演出も秀逸でした。

周りを固める役者さんたち

脇を固めている役者さんたちがとにかく個性的。

僕的にはこの役者さんが出てるとつい見ちゃうなあという役者さんが沢山出演しています。

第2ヴァイオリンの濱田マリさん、コントラバスの池田鉄洋さん、フルートのモロ師岡さん、ホルンの斉藤 暁さん、同じくホルンの島田久作さん、クラリネットの村杉蝉之介、オーボエの小林且弥、ほかには松重 豊さんや、でんでんさん、綾田俊樹さん等かなり個性的な役者さんばかり。

僕が割と好きな深夜番組の匂いがする役者さんが多数出演されていて、そりゃこの出演者をみたらついつい見たくなります。

主演の三人

最後になりました主演の三人は、言うまでもなくすばらしい。

西田敏行さんは説明の必要はなし。

まあ、僕の中では今でも池中玄太のイメージですが。

松坂桃李さんって僕はモデルさんだと思っていたら「侍戦隊シンケンジャー」だったんですね。

オダギリジョーさん以降ヒーローものから有名になる俳優さん増えたなあ。

本郷猛さん、じゃない藤岡弘さんのが先か。もうどっちが役名だったか・・・。

miwaさん、いい役を演じていました。

はまり役かな。

まとめ

そんなこんなでストーリーは進むわけですが、僕は原作の漫画を観ていないので違いがあるのかどうかわかりませんが、最後に天道が本当にやりたかったことがわかり大団円。

まあこの辺りは非現実的ではあるけれど、映画としては楽しめます。

TUTAYAでレンタルするもよし、amazon primeで観るもよし、とても楽しめた作品でした。

是非ご覧くださいませ。

おしまい


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