こんにちは すずき です。
食べあわせについて書きましたが、食べあわせには悪いとされるものだけでなく食べあわせの良いとされる食べ物もあります。
どうせ食べるなら食べあわせの良いものを知っておいて、できるだけ健康的に食事をしたいものです。
健康の基本は食べることから。
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食べあわせの悪いものは割と昔から言われているものも多く、なんとなく知っていたりしますが、食べあわせの良いものと言うと、意外と知らなかったりしますよね。
ところが、これは経験的に何となく美味しいと感じる物がそのまま相性の良いいものであったりするから不思議です。
唐揚げにレモンってセットじゃないんですか?ってくらい一緒に出される物ですよね。
レモンと言えばビタミンC、そしてクエン酸。
ビタミンCは血中のコレステロールを抑制してくれる効果があるので油っこい食事にはもってこい。
クエン酸はと言うと唾液や胃液の分泌を促し消化吸収に好影響とくれば唐揚げにレモンが付いてくるのは当たり前というか自明の理。
世界共通のセットメニューじゃないんですか?ってくらいの組み合わせ。
豚肉には疲労回復に良いとされているビタミンB1が豊富に含まれています。
ところが、ビタミンB1はストレスを感じると尿と一緒に体外へ排出されてしまいます。
ビタミンB1が不足するとエネルギー代謝がうまくいかなくなって疲れを感じやすくなるとか。
玉葱やニンニクに含まれているアリル化合物はビタミンB1と結合してビタミンB1単体の時よりも安定してエネルギー代謝に貢献してくれます。
美味しいって感じることって大切なんですねきっと。
この組み合わせで作ったものがまずいはずないもの。
因みにレバーとニラなんていうのも同じ理屈で相性が良いそうです。
レバニラ炒めってただ一緒にあったから炒めてみたってわけじゃないんですね。
嬉しすぎる組み合わせではありますが、これは枝豆は栄養価が高いうえ、ビタミンB1、B2Cなどが含まれていて、またアルコールから体を守ってくれる栄養上必須の含硫アミノ酸の一種メチオニンを含んだいます。
このメチオニン、肝臓脂肪変性防止因子といわれ脂肪肝や慢性肝炎の治療薬としても使われています。
ビール飲むときには枝豆は必須ですね、こりゃ。
「林檎と蜂蜜トロ~り溶けてる」って宣伝ありましたね。
日本のカレーの中には肉、玉葱、ジャガイモ、ニンジンなどが入っています。
栄養もあって美味しいので、特に子供たちにとってはとても良い最高のごちそうです。
ただし、カレーライスは脂っこくて塩分、糖質が沢山含まれているという欠点もあります。
食べ過ぎは万病の元ですからね。
特に糖質は適量ならばよいけれど過剰摂取はいけません。
脂肪や塩分は野菜の中に含まれるカリウムや食物繊維、グリシンなどによって排出、分解されるのでまだましと言えますが、糖質の取り過ぎは問題が残ります。
林檎は昔から「医者いらず」なんて言われたりする健康食品ですが、水溶性食物繊維「リンゴペクチン」が糖質の代謝について注目されています。
もともと大腸の環境を良くするとされていますが、糖の吸収を緩やかにして血糖値の急上昇を抑えてくれます。
大根にはアミラーゼ(ジアスターゼ)というでんぷんを分解する酵素が含まれていますのでご飯を食べるときに一緒に食べると消化を良くしてくれます。
また大根は血液をサラサラにしてくれるので脂っこい食べ物と一緒に食べるとよいとされています。
焼き魚などの焦げた部分の発がん物質をビタミンCが中和してくれるという効果もあるようです。
刺身などの生魚にどうしてもついて回るのが食中毒の問題。
紫蘇やワサビ、大根には食中毒を防止する効果があり、また、紫蘇やワサビの独特の香りが生臭さを緩和し、さらに胃の働きを良くして消化を助けてくれる効果まであります。
見た目だけの為ではないんですね。
お刺身の一皿にこんな理由があったとは。
豆腐は大豆由来の良質な植物性のタンパク質やビタミン、ミネラルを豊富に含み大豆そのものよりも吸収されやすいとされています。
栄養素としては美肌効果の高いレシチン、抗酸化作用のあるビタミンE、コレステロールを下げるサポニンなどがありますが、サポニンに関しては取り過ぎによる体内のヨードの排泄という欠点があります。
ワカメはヨードが豊富なうえ、カルシウムなどのミネラルはそのままにナトリウムだけを互いに排泄し、また塩分の害を減らすアルギン酸を含んだいるので、塩分の多いみそ汁の具材としては最強のコンビと言えます。
日本人の主食、ご飯。
ご飯のような炭水化物をエネルギーとして利用するためには体内の酵素によって炭水化物(糖質)を分解します。その時に必要なのがビタミンB1。
納豆は大豆として食べるよりビタミンB類が増えていています。
また納豆を食べるときにネギなどと一緒に食べると、先ほどの豚肉と玉葱、ニンニクの時と同じようにアリル化合物によってビタミンB1の吸収がよりよくなるという効果もあります。
胡瓜にはビタミンA、C、カリウムなどのミネラル類が含まれています。
またククルビタシンCという成分に腫瘍や潰瘍を治す働きがあり、漢方薬としても利用されています。
ところが胡瓜にはアスコルビナーゼという酵素が含まれていて、これはビタミンCを破壊してしまうという困った一面があります。
このアスコルビナーゼの働きを抑えるのが酢。
胡瓜を食べるときにお酢の入ったドレッシングを使うというのはとても理にかなっているんですね。
キャベツにはビタミンUと言う聞きなれないビタミンが含まれています。
このビタミンU、胃酸の分泌抑制、胃粘膜の新陳代謝の促進などの効果があり、そのため、胃潰瘍や胃炎などの回復に効果が認められ、医薬品としても利用されるほどです。
別名キャベジン。
何か聞いた事ありますよね。
豚カツのような脂っこい揚げ物には最適なのは言うまでもないことです。
更にレモンなどが添えられているのも上記の唐揚げとレモンのとおり。
全てに理由があるんですね。
日本人ならこれも当たり前の組み合わせではあります。
ホウレンソウが栄養満点で健康に良い食べ物なのは今更言うまでもありません。
胡麻も近年その健康効果はあちらこちらで注目されています。
ホウレンソウはビタミンやミネラルを多く含み、胡麻には悪玉コレステロールを排除するタンパク質や食物性脂肪を含み、この組み合わせは高血圧や動脈硬化にとても良いとされています。
ホウレンソウの唯一の欠点は結石の原因になるシュウ酸。
ところが胡麻には結石を防ぐリジンという成分が多く含まれているのです。
いやいや、一体誰が考えたのか本当によくできた組み合わせ。
化学的な効果を知ったうえで組み合わせたわけではないでしょうが、先人の知恵と言うか、経験と言うか、センスなんでしょうか?驚かされるばかり。
これ嫌いだからと言って端っこに除けたりしたいけませんね。
出されたものはみんな喰え!
ただし食べすぎには注意で。
おしまい