こんにちは すずき です。
突然ですが、「LAMY 2000」という4色ボールペンをご存知でしょうか?
僕は以前から4色ボールペンをよく使用していましたが、その僕が行きついた最高の4色ボールペンが「LAMY 2000」です(2018年現在)。
「LAMY 2000」はドイツのLAMY社の製品です。
とにかくデザインが秀逸なのですが、書き味も最高かというと・・・。
まあ、書き味も決して悪くはないのですが、少々インクの粘度が高く、書き初めにスムーズにインクが出ない時があります。
インクの色合い自体は僕は好きです。
ただこの最初のもたつきがちょっと気にかかります。
そこで、日本が誇る世界最強の書き味「JETSTREAM」の替え芯を「LAMY 2000」に入れてしまおうというお話です。
画像出典:LAMY ホームページ
LAMYはドイツの古都ハイデルベルグで創立された、年間約800万本の筆記具を製造販売する会社です。
独自のデザインと使い心地で世界中で愛されています。
中でも有名なのはLAMY SafariシリーズとLAMY 2000シリーズ。
どちらのシリーズにも万年筆やボールペン、シャープペンがありますが、Safariシリーズといったらまずは万年筆が、そしてLAMY 2000シリーズと言ったら4色ボールペンが僕は最初に思い浮かびます。
Safariシリーズと言ったら僕はまず万年筆が思い浮かびます。
発売が開始されたのは1980年というロングセラーシリーズです。
元々は小学生が最初に使用する筆記具として開発されましたが、リーズナブルでありながら、カラフルで機能的なデザインが愛され世界中で売れ続けるヒット商品になりました。
書き味も鉄ペン(万年筆のペン先がスチール製)でありながら非常になめらかな書き心地。
インクはカートリッジ式の他、コンバーターを使用すればお気に入りのインクを入れて使用することができます。
僕もペン先、EFとFの2本持っています。
海外の万年筆は日本製よりもワンサイズ太くEF(極細)は日本製で言ったらF(細)程度。
F(細)は少なくとも、もう細くはないレベル(笑)。
手帳などに使用するなら、好みにもよりますがEFを選んだほうが無難です。
僕は字が大きいのでその日の気分でFも使用しますが、ここは好みが分かれそうです。
さて本題のLAMY 2000シリーズ。
発売は1966年。
バウハウスの影響を受けたデザイナー、ゲルト・アルフレッド・ミュラーによるラミーのデザインプロダクト最初の製品です。
ラミーデザインの原点と言われ、現在にまで続いているロングセラー商品。
2000というのは発売当初西暦2000年になっても色させないデザインコンセプトからきているそうです。
現在西暦2018年なので、完全に成功した案件ですねwww。
僕の中ではLAMY 2000と言ったらまず思い浮かぶのがこの4色ボールペンです。
ドイツ人にはちょっと小さ過ぎるんじゃなかろうかと勝手に心配してしまうくらい細身でコンパクトな大きさと、加工精度とヘアライン加工によってつなぎ目がほとんど見えないデザインは秀逸。
ここまで近くによって見ないと継ぎ目がわかりません。
4色ボールペンにしてはちょっと高価ではありますが、持っているだけで気分が高揚いたします。
こうゆうのは女性よりも男性の物欲に訴えかけるんですよね。
ハイ、ぼくもやられました。
このクリップの部分のソリッドなデザインがまた秀逸。
このLAMY 2000は4色のペンの送り出しに「振り子式」という少し特殊な方式を採用しています。
青を出したいときはこの青の部分を上にしてノックすると青いペン先が出てきます。
この方式の採用で、このスマートなデザインを可能にしているわけです。
そんな最高にカッコいいLAMY 2000ですが、冒頭でも書きましたが少しインクフローが悪く、書き出しでインクが出にくいときが多々あります。
そこでこのLAMY 2000の4色ボールペンを使う人の多くは「JETSTREAM化」という改造(というほどでもない)を致します。
JETSTREAMは日本が誇る世界最強の書き心地のボールペン(と噂されています)。
何と言ってもこれほどの書き心地を誇るボールペンが、下手したら街頭で何かのキャンペーンの景品にタダで配られていたりするからこの国は恐ろしい…。
これほどの書き味を誇りながらJETSTREMシリーズは非常にリーズナブル、というか安っぽすぎるんですよ、三菱鉛筆さんわかってるんだろうか?
シリーズの中でも最高級に高価なのがPURE MALT(ピュアモルト・オークウッド・エディッション)。
ちょっと使い込んでいますがLAMY 2000と並べてみます。
LAMY 2000のコンパクトさと言うか小ささと言うか細さがわかると思います。
PURE MALTの大きさはごく普通の4色ボールペンと同じです。
このJETSTREAMの替え芯をそのままLAMY 2000に使用しようとしても残念ながら使用できません。
LAMY 2000のボールペンの芯は4C規格と言われるものが使用されています。
とんでもなく高性能なのにとんでもなく安っぽいJETSTREAMにも一応「プライム」という高級バージョンが存在します(それでも相当リーズナブルですが)。
その高級バージョンで使用されたのが4C規格の替え芯。
LAMY 2000にはこちらの4C規格の替え芯を使用します。
三菱鉛筆 ボールペン替芯 ジェットストリームプライム 0.7 多色多機能 3色 SXR20007
太さは0.5㎜、0.7㎜がありますが、僕は0.7㎜がお奨めです。
まあ、この辺りはお好みです。
同じ規格なのでピタリとおさまります。
しかし、残念ながらこのJETSTREAMの4C規格の中には緑色がありません。
ぼくはJETSTREAMの色もすきなので、ここは三菱鉛筆さんに4C規格の緑色も是非発売してほしいなあ(と、多分世界中の人が思っているので宜しくお願いします)。
しかたないので僕はPILOTのアクロインキの緑 0.7㎜を使用しています。
よく見ると緑色の替え芯にPILOTの文字が見えるかと思います。
でもね、色がね…。
ぼくはどちらかというとJETSTREAMの深い色合いが好きなんですよね。
ココだけが僕の中では残念なところ。
ちなみにJETSTREAMの高級バージョン、「プライム」なんですが、これが非常に賛否の分かれるデザイン。
高級というイメージのつもりなのかペンクリップの上のこの宝石みたいのが・・・何とも・・・。
三菱鉛筆 油性ボールペン ジェットストリームプライム 0.7 ブラック SXN220007.24
そんなわけなので僕は本家ジェットストリームに関しては、高級バージョン「プライム」ではなく、普通の替え芯が使用できる中では最も高級感がある「ピュアモルト」シリーズの4色バージョンを使用しています。
替え芯はこちら。
使い続けているとオークウッドの部分に段々と艶が出て来るんです。
これはこれでとてもいい感じ。
このLAMY 2000の4色ボールペンをJETSTREAM化するというカスタマイズは割と有名なので、既に試している方も多いかと思います。
実はZEBRAにも4C規格の替え芯が存在します。
ところがこの4C規格と呼ばれるものは結構いい加減なもので、どうやら決まった規格があるわけではなく便宜上使用されている規格のようです。
ZEBRAの4C規格の替え芯は他社と比べるとほんの少し太いという情報があります。
ZEBRAの4C規格の替え芯を使用し続けると芯をホールドする部分が広がってしまい抜け落ちてしまうそうなのでZEBRAは使わないほうが無難だと思います。
見た目はドイツ製の高級ボールペンでありながら、中身は日本製の最高の書き心地を誇りながら超リーズナブルなボールペン。
僕は達筆とは程遠く、字を書くのがあまり得意ではありませんが、それでも書く事が楽しくなってしまうような組み合わせです。
一つだけLAMY 2000を使用するうえで覚悟しておかなければならないことがあります。
LAMY 2000、高級ボールペンでありながら、デザイン重視の為か、継ぎ目の部分の強度に問題があり、使用しているとそのうち継ぎ目の部分からボキリと豪快に折れてしまうそうです(さいわい僕のRAMYはまだ折れとりませんが・・・)。
なんとまあ・・・。
でも、もし折れても僕はまた買いますよ、LAMY 2000。
一度使ったら取りつかれてしまう、そんなボールペンなのです。
おしまい