こんにちは、すずき です
今日は一人で観たい男気の洋画 5選です。
なんで今時男気なんだよと思ったあなた、観てから考えましょう、その答え。
今時流行らない?
そう、断言するけど、まったく流行りません。
男の子は絶対真似しちゃいけません、モテなくなります。
女子は見向きもしない真の男の為の映画、女子供にはわかるまい。
日本男児たるもの、どう生きるべきなのか(洋画だけどね)、どう行動するべきなのかを先人達に学びます。
最近の映画にも、勿論優いいものはありますが、今日は少し古い映画の中から選んでみました。
男気たるもの、今も昔も変わりませんが、古い映画の中に出てくる見た目だけで男気を表現できる役者さん達に漢を学ぼうじゃないですか(また誰にも読んでもらえない・・・)。
監督:ウォルター・ヒル
主演:マイケル・パレ
ウィリアム・デフォー
ダイアン・レイン
エイミー・マディガン
主演のマイケル・パレさんはこの映画くらいしか大ヒットした作品にお目にかかったことない。一発屋さんかもしれないけど、その一発は僕的には場外ホームランです。
ウィリアム・デフォーやダイアン・レインなんかも出演していますけど、個人的には女兵士マッコイ役のエイミー・マディガンがいい味出していると思います。
って感じで物語は始まります。ギャングのリーダー、レイヴェン役が若き日のウィリアム・デフォーなわけですが、ちょっと線は細いけどスゲー悪そうで存在感は流石なのです。
エレンとの過去にこだわりながらも救出に向かうタフガイ、コディーが燃え盛る炎のストリートで初めてレイヴェンと出会うシーン。
「よう、初めて同じ趣味のやつに出会ったぜ」
デフォーの顔が怖すぎるっての。
いたるところで奮い立つような場面があるわけですが、なかでもトムがエレンをマッコイに預けてレイヴェンとの一騎打ちに向かう時のマッコイのセリフ。
「まかしときな、タフガイ」。
なんてことの無いセリフなんですけどね、これから死地に赴く友人にサラッというマッコイのトムに対する信頼感が伝わってくるようでなんかいい。
結局自分のたてたプランでは街を守れずトムに全てを託すことになった警察署長がトムとすれ違いざまにささやく
「ぶっ潰せ」
みたいなニュアンスの最後の言葉も同じ。
まあ、ありきたりなストーリーではありますが、パワーで押し切るハリウッド映画って感じでしょうか。
出演
アラン・ドロン
チャールズ・ブロンソン
アラン・ドロンとチャールズ・ブロンソンの2大スターが共演したちょっとゆがんだ男の友情を描いた映画。2大スターとか書いたけどこの映画に出演した当時チャールズ・ブロンソンはまだ大スターと言えるほどではなかったんですね。まさにこの映画からスターダムにのし上がったわけで、このとき47歳。意外なほど遅咲きだったんです。
この映画はどこか腑に落ちないストーリー展開なんです。いかにもフランス映画っぽいというか。
プロップがなんでそんなにしつこくバランに付きまとうのかとか、バランが何でそんな計画に簡単にのるのかとかイマイチよくわからないんです。
この映画ラストシーンが全て。
「イェーイ」
監督:ロバート・アルドリッチ
主演:バート・レイノルズ
僕が中学生くらいの頃の映画雑誌の人気投票って一時期、男性俳優のNo.1はジャッキー・チェンかこのバート・レイノルズだったんですよね。今じゃ考えられないな、ジャッキーはともかく、こんなアクの強そうな髭のおっさんが人気投票No.1って(褒めてます)。
正直なんでやねんと関西人じゃないのに関西弁で突っ込んでみたくなるようなストーリーではある。そんなわけないじゃんって日本人的には思うけど舞台はアメリカだからいいか。
って刑務所内でアメフトのチームを育成すること自体おかしいだろって感じもありますが、まあ最後は刑務所内でチームを作ったポールと所長お抱えの看守チームが試合をしますよってお話しです。
無理のあるストーリーのように思えますがそこはハリウッド映画。パワーで押し切ります。
最後に主人公が老人とかわす言葉
「所長をぶん殴ってどうだった」
「おかげでまだ居るよ。だが後悔はしていないさ。」
男気だね。
良くも悪くもアメリカ映画。
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あれ?髭がない・・・。
レイノルズさんは髭のイメージが強いんですが、このころはまだ髭がないのかあ。
出演
ハンフリー・ボガード
イングリット・バーグマン
ポール・ヘンリード
もう説明の必要もない不朽の名作
ボギーがひたすらカッコいい。
全編で流れる「AS TIME GOES BY」が切なくて本当に印象的。
経営する酒場の賭場で若い夫婦をルーレットで勝たせて助けるリック(ボガード)、ドイツの愛国歌を歌うドイツ軍の士官たちに対抗したラズロ(ポール・ヘンリード)が「ラ・マルセイエーズ」を演奏させると店内の客が起立して歌いだすシーンはちょっとプロパガンダを感じるかな。ラストの警察署長とのやり取りなどなどちょっといいシーンが詰まっています。
男気ポイントのちりばめられた映画です。
何せセリフがいちいちキザ。
「君の瞳に乾杯」なんて言ったら普通は絶対笑われるかドン引きされるかが落ちですが、ハンフリー・ボガードがイングリット・バーグマンに向かって言うと・・。
「Here is looking at you, kid.」
と言うのがもともとのセリフ。
直訳すると「カワイコちゃん、君を見つめることに乾杯しよう」だそうです。
それを天才翻訳家と言われた翻訳家・高瀬鎮夫先生が「君の瞳に乾杯」と訳されたそうですがNHKが「君の命に乾杯」と差し替えたら、抗議が殺到したとかしないとか。
大儀に生きる男と信念に生きる二人の男の間で揺れるイルザ(イングリット・バーグマン)もほんとに美しい(男気じゃないのかよ)。
驚くのはこの映画1942年の製作。言うまでもなく戦中の作品。だからプロパガンダが含まれてるわけでもあるのですが、しかし戦争しながらこんな映画作っちゃうなんてね・・・。
監督:ウォルター・ヒル
主演:チャールズ・ブロンソン
ジェームズ・コバーン
ジル・アイランド
最初に紹介したストリート・オブ・ファイヤーのウォルター・ヒル監督のデビュー作です。
なんかタイトルも似ていますが、これは邦題だから。こちらは原題はハード・タイムズ(Hard Times)と言います。
だから全然違うんですよと言いたいところですが、正直、おおざっぱにいえばストーリーなんか同じです。
この映画はブロンソンの男気を観るための映画です。
なんといっても男気と言えばブロンソン、ブロンソンと言えば男気と世界中の法律で定められてるくらいです。
その為、男気が出過ぎてしまって映画はただただ訥々と男気だけで進んでいくため今どきの映画的な盛り上がりには若干欠けるかもしれませんが関係ありません、そんなもの。
ひたすら無口で、ただただ強い。むちゃくちゃに強いブロンソン、いやチェイニー。そして無口なくせに女にももてる、ニクイぜブロンソン。いや、チェイニー。
そして女にも金にも本当にだらしないダメッダメのスピード役のコバーンがまたキザったらしくていい味を出しています。
出てくる人でてくる人みんなどこかで男、いや漢を見せるこの映画。流石男臭さを撮らせたら右に出る者はいないウォルター・ヒル監督。
清々しい気分にさせてくれラストシーンまで、お見事なのです。
どうでしょう?男気
たぶん女の子は一緒に観てはくれないし、観てくれても途中で寝るでしょう。
それでも観る。
それが男気。
男気を現代語に訳すとやせ我慢になります。
おしまい